IT導入補助金導入で沖縄を全国発信!コロナに勝つ方向転換
IT導入補助金を利用した沖縄事業者の新たなビジネスモデル移行への挑戦が続いていますよね。
IT導入補助金は沖縄の個人事業主や小規模事業者にも注目される、ウィズコロナ時代へ向け現状から回復し活性化する「非対面型ビジネスモデル」への移行するための支援政策です。
コロナショックによる企業倒産は、全国的には8月末時点で487件と増え続けているなか、IT導入補助金は、沖縄の非対面型ビジネス構築する絶好の支援ツールです。
今回はIT導入補助金について、沖縄の観光業や小売り店でのアイデアや導入例も織り交ぜてお伝えします。
IT導入補助金導入で沖縄を全国発信!
コロナに勝つ方向転換
IT導入補助金とは
IT導入補助金とは沖縄だけではなく、中小企業・小規模事業者が、生産性向上に寄与するITツールを購入する費用の一部を補助するもので、経済産業省管轄の補助金です。
従来の通常枠と呼ばれる補助金で、令和2年度も募集を開始しておりましたが、コロナによる中小企業・小規模事業者の窮状を救うべく特別枠を設定しました。
【 IT導入補助金とは☆沖縄でコロナからの回復 】
★ 【IT導入補助金】では、3種類の事業が補助対象となります。
A. サプライチェーン毀損への対応
B. 非対面型ビジネスモデルへの転換
C. テレワーク環境の整備
注目したいポイントは補助金の範囲です。従来の補助金制度よりも範囲が大幅に広くなりました。
【 IT導入補助金とは☆沖縄事業者注目のコロナ特別枠 】
★ IT導入コスト(非対面ビジネスモデルへの移行目的として)30~450万の投資に対し…、
① 「A.サプライチェーン毀損の対応」については、費用について2/3の補助率で支援が期待できます。
② 「B.非対面型ビジネスモデルへの転換」「C.テレワーク環境の整備」のどちらかの内容が含まれた場合の補助率は、掛かるコストの3/4です。
サプライチェーン毀損への対応には、新型コロナの影響による製造ラインの停止も挙げることができます。そのため、海外で部品を発注していたなどのケースで、自社で製造するとなれば、そのために掛かるコストの2/3が期待できる補助金です。
特別枠の具体的内容
それでは、この【IT導入補助金】での具体的な内容をより詳しく解説していきます。特に今、IT導入補助金に対して沖縄の個人事業主や小規模事業者が期待しているのは、非対面型ビジネスモデル移行への資金補助です。
【 IT導入補助金の具体的な内容☆沖縄から全国へ発信! 】
A. サプライチェーン毀損(きそん)への対応
・ 顧客への製品供給を継続する為に必要なIT投資を行う場合に適用します。
→ 事務スタッフの管理機能の強化や、データベースの強化に対するITツールの導入が多いです。結果的に作業効率のアップができ、人件費の削減にもつながります。
B. 非対面型ビジネスモデルへの転換
・ 非対面や遠隔でのサービス提供が可能なビジネスモデルに転換する為に必要な、IT投資に対して適用。
→ 現状最も導入率の多いITツールは、オンラインサービスに向けたシステム構築です。特にお土産品店など観光業の多い沖縄では、ECサイト(ネットショップ)の開設や展開事業が見受けられます。
C. テレワーク環境の整備
・ 従業員がテレワークで業務を行う環境を整備するのに必要なIT投資に対して補助が出ます。
→ テレワーク環境に必要なパソコンやタブレット・ウェブカメラなど、初期整備に掛かるコストに対して適用する他、デジタル会議システム構築なども適用内です。
このIT導入補助金を利用した沖縄の個人事業主や小規模事業者の、少し変わった試みとしては、自社の製品をより魅力的に詳しく宣伝できる、定期的な動画配信やリモート接客機能などがありました。
別荘を多く扱う不動産業者などでは海外の不動産投資家を対象にして、定期的に「リモート内覧会」を行う試みも産まれています。
IT導入補助金はリモートで沖縄の観光業者がいかに、全国や海外へ向けた接客・交渉ができるかがカギですので、なかにはVRやZoomなどを利用したバーチャル観光ツアーなども見受けられますが、現在の主流はECサイト(ネットショップ)や予約システムの導入です。
【 IT導入補助金の具体的な内容☆沖縄から全国へ発信! 】
★ ただし実際にその地を踏み、体験してこその沖縄の観光業でしたから、小さなお土産品店や飲食店などになると、そもそもホームページを持っていない事業者が多くなります。
→ そのためまずはホームページ作成して、ネット上に「ホーム」を持つために補助金を利用するケースも多いです。
【IT導入補助金】の注目点
未曾有の新型コロナの経済的影響を受け創設された【特別枠】ですから、その理念は、コロナ後の企業の存在を支える補助金であることは間違いありません。
そのため、ウィズコロナ時代の到来に備える意味合いも兼ね、中小企業や個人事業主、小規模事業者の内外を問わず、「非接触型社会の構築」を念頭に置いています。
中でも前述B.(非対面型ビジネスモデルへの転換)で説明している、ECサイトの設置を国が補助するという点では、IT化の遅れている企業・事業者にとってはまたとない機会です。
【 IT導入補助金の注目点☆沖縄から全国へ発信! 】
★ 前述A.(サプライチェーン毀損への対応)やC.(テレワーク環境の整備)はパッケージ販売されているソフトとハードで単純に調達される傾向にあります。
→ しかしB.(非対面型ビジネスモデルへの転換)は、個別制作の要因が大きい点が特徴的です。そのためIT導入補助金の性質上、馴染まないと考えられていました。
それが、今回の特別枠で組み込まれたことは、注目点ではないでしょうか。
このように小規模事業者持続化補助金における特別枠の内容を見る限り、来るべきアフターコロナを見据えた制度になっています。
沖縄、特に観光業界は昔ながらの温かみのある接客・接遇を軸として、対面型のビジネスモデルを築いてきましたが、日本はもちろん世界的な流れとして、非対面型ビジネスモデルへとシフトチェンジしています。
ECサイト(ネットショップ)でのサービスや、ネット上でのサービス・利便性への転換を進めようとしていると考えると、IT導入補助金により沖縄の小売店など小規模事業者は、「いかに非対面(リモート)で展開していくか」の答えを出す節目とも言える展開です。
【 IT導入補助金利用なら☆沖縄の支援事業者に相談! 】
★ けれどももともとITはもちろん、ネット社会にも明るくない事業者であれば、出てくる智慧にも限りがありますよね。
→ IT導入補助金を受ける際、支援事業者に相談しながらビジネスモデルチェンジを進めるとより心強いです。
アドバイス・並走してくれる心強いパートナー探しは、今後のビジネスチェンジのポイントと言えます。
変わりゆく顧客との接点
折しも世の中の情報氾濫を反映し、製品・サービスのマーケティングは超短期サイクルとなり見通しが困難となっています。
従来型のAIDMA(※1)に代表される顧客ニーズ分析や、3C・4P分析(※2)では測れない時代とも言われるようになりました。
【 IT導入補助金利用で沖縄を全国発信!個人の時代へ 】
★ 今、BtoCの世界ではインフルエンサーがSNSで大きな影響力を発揮する時代になりました。そしてそんな彼・彼女らもまた短いサイクルで入れ替わる時代です。
→ ただこのような時代だからこそ、この状況を逆手に取る「個人の力」が有効な時代でもあります。大手企業が必ず有利ということもないからです。
個人のアイデアやエネルギーがより影響しやすい流れのなか、コロナショックにより時代の流れが加速しました。
今まで通りの手法で売上を見込むことが保証されない現状だからこそ、IT導入補助金を賢く沖縄業者も利用すれば、アイデアさえネットの先の消費者とマッチし、時代と相性が合えば、大きな逆転も起こり得るとも言えます。
(※1)AIDMA(アイドマ) … 消費者が購入するまでのプロセスを頭文字で表現した言葉です。「Attention・注意」→ 「Interest・興味」→ 「Desire・欲望」→ 「Memory・記憶」→ 「Action・行動」を差しています。
(※2)3C・4P分析 … 3Cは「顧客(customer)」「自社(company)」「競合(competitor)」の頭文字を差し、4Pは「商品やサービス(Product)」「価格(Price)」「販路や立地、流通など(Place)」「広告や販促(Promotion)」です。
いかがでしたでしょうか、今回はIT導入補助金について沖縄の小規模事業者が賢く利用するための情報をいくつかお伝えしました。
中小企業・小規模事業者にとっては、今まで通りの限られた顧客相手のビジネスから、ECサイトやホームページで不特定多数に製品・サービスを発信する機会を得ることになります。
通常の基盤整備に掛かる費用から逸脱してまで補助を提供するのは、予測出来ない時代への対応を求めているからです。ウィズコロナ時代を見据え、補助金を緊急で追加し大幅に条件を緩和したと考えられます。
ただ、事業者としてはそこまで考える必要はないかもしれません。中小企業・小規模事業者の底力が変わる訳ではなく、発信するツールがITシステムに変わるだけだからです。
今はただ、賢くIT導入補助金を利用して、リモートや遠隔ビジネスが求められる現状に対応できるツールを導入してみてはいかがでしょうか。
まとめ
IT導入補助金の内容と注目点
1.3種類の事業が補助対象
A. サプライチェーン毀損への対応
B. 非対面型ビジネスモデルへの転換
C. テレワーク環境の整備
2.アフターコロナを見据えた制度
3.「個人の力」やアイデアが有効な時代